- セルフネグレクトとは何か?
- セルフネグレクトに陥りそうな人の特徴とは?
- セルフネグレクトを予防する方法は?
- セルフネグレクトが招く具体的な出来事は何か?
この投稿では、セルフネグレクトについてのことがわかる記事を書きました。
この記事を読めば、セルフネグレクトの傾向がある人のことが理解できるようになり、もし自分にその傾向があった場合は、早めに対策することができるようになりますよ。
カウンセリングでは、セルフネグレクトの状態に向かいがちな傾向の人に、その予防方法などをアドバイスしています。
「精神的にしんどいな」と感じたタイミングで、早めに相談してみることが大切です。
また、その理由もご説明しています。
記事前半ではセルフネグレクトの傾向がある人の特徴を、後半では実際に症状としてどんなことが起こるか?
を書きました。
ぜひお読みください。
セルフネグレクトとは
セルフネグレクトとは、
自己管理が不十分になり、基本的な生活ニーズ(衛生、食事、医療など)を無視する状態
を指します。
原因として、精神的疾患(うつ病や認知症)、社会的孤立、経済的困難が考えられます。
高齢者に多く見られる印象がありますが、実際は年齢に関係なく誰にでも起こり得ます。
セルフネグレクトに陥る原因
- 心身に大きなストレスがかかった
- 認知症や精神疾患
- 貧困
このような原因が挙げられます。
心身に大きなストレスがかかった
セルフネグレクトは、心身に大きなストレスがかかることで引き起こされることがあります。
心身への大きなストレスとは、生活環境や人間関係、仕事のプレッシャーなどです。
精神的な問題は、日常生活の基本的なケアができなくなる原因となります。
ストレスが多いと、疲れやすかったり気力がなくなったりしますからね。
セルフネグレクトを防ぐためには、ストレス管理が重要です。
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認知症や精神疾患
セルフネグレクトに陥る原因の一つとして、認知症や精神疾患が挙げられます。
認知症や精神疾患によって、自己管理能力が低下し、生活の質が落ちていきます。
たとえば、日常生活に必要な行動(入浴や食事など)を忘れたり、生活が不規則になったりします。
- 認知症の高齢者の場合
自分の食生活や生活に配慮できなくなり、身体の機能が低下する。
そのことで事故や怪我のリスクが増える。
- うつ病や統合失調症などの精神疾患
精神的な落ち込みから、掃除・洗濯・入浴などのセルフケアができなくなる。
体臭や不快感から社会から孤立する。
それが経済的困難へとつながる。
日常的なセルフケアは、精神面でも物理面でもとても大切ですね。
\こちらの記事も参考に/
貧困
次に、セルフネグレクトの原因として「貧困」があげられます。
貧困状態に陥ると、健康管理が難しくなります。
経済的な安心は、栄養バランスの取れた食生活ができるか?その鍵となります。
経済的な不安だと、つい安価なインスタント食品や冷凍食品に頼りたくなるのではないでしょうか。
バランスの取れていない食生活は、病気を引き起こす原因となります。
貧困により、食生活で栄養のバランスが取れず健康を損なうと、どうなるか?項目で説明します。
- 経済状況が不安で、体調が悪くても医療にかかりづらい。
- そのことで、体調のみならず、精神的にも不安定になる。
まさに、負のループですよね。
自分の体調不良を改善できない。
そのことで同時に自尊心も傷つきます。
そうして自己管理への意欲が失われ、セルフネグレクトへと向かう・・。
このような流れが起こります。
貧困は心身両面からセルフネグレクトを促進する重要な要因となります。
セルフネグレクトの危険性
ゴミ屋敷を作ってしまう恐れがある
セルフネグレクトに向かうと、自己管理を放棄しますので、生活環境が著しく悪化します。
生活で出るゴミを捨てずに溜め込む。
↓
それが年月とともに積み重なっていく。
↓
「ゴミ屋敷」へとなっていく。。
そのことで、健康や社会生活に影響が出ます。
これは、高齢者や精神的な問題を抱える人々に見られる現象です。
この背景には、精神的な病や認知症、依存症などが考えられます。
体調によって判断力が低下すると、生活環境を維持する意欲が失われていくんです。
部屋の掃除や整理整頓ができず、ゴミや不用品が溜まっていってしまいます。
高齢者の一人暮らしで、周囲からの支援を拒否していた。
そして、だんだんと、ゴミ屋敷となっていく・・。
ゴミ屋敷になると、近隣住民にも悪影響が起こります。
近所でのトラブルの原因ということも、昨今では起こっています。
セルフネグレクトによるゴミ屋敷化は、放置すると深刻な健康問題や社会的孤立を招きます。
孤独死の危険性が高まる
自己管理を放棄することで、孤独死の可能性も高まります。
一人暮らしの高齢者だけではなく、孤立した若者にも起こります。
本人は自らの健康や生活を顧みなくなることで、じわじわとセルフネグレクトになっていきます。
精神的な問題、肉体の衰え、身体に不調があることなどが原因で、社会との接点が持てなくなっていってしまうんです。
本人も「いつのまにか、うまくいかなくなった」
という感じなのではないでしょうか。
周囲との関係って、急にではなく、段々と薄くなるものです。
だからこそ、気づかれにくいんですね。
たとえば、以下のような感じで、少しずつ日常に変化が起こっていくという状態です。
高齢者が配偶者を失った後に一人で生活するようになる。
↓
精神的に落ち込んだ状態が続く。
↓
家事を行う意欲を失ってしまう。
その結果、食生活が乱れ、食事も摂らなくなるかもしれません。
孤独死した人の約80%がセルフネグレクトに陥っていたという調査結果も出ています。
孤立した状態では助けを求めることが難しく、自らの健康状態も悪化します。
周囲とのコミュニケーション不足から生じるため、早期の介入によって防ぐことができるかもしれません。
\こちらの記事も参考に/
近隣住民に迷惑がかかる
生活環境の不衛生を起こすこのような状況は、セルフネグレクトが原因です。
セルフネグレクトの状態になると、掃除や整理整頓ができなくなり、ゴミや不用品が溜まります。
この結果、部屋がゴミ屋敷化し、悪臭や害虫の発生などが起こります。
近隣住民に影響が及びますね。
不快感(街の景観や悪臭など)や、衛生状態が悪いことから健康にも影響が及ぶことでしょう。
以下の様に、段階的に起こります。
- 部屋が散乱する。
- 日が経つにつれて、虫が発生する。
- 段々と部屋の中だけではなく外にまで影響が及ぶようになる。
- 近隣から苦情が寄せられするようになる。
最終的に、行政による介入が必要になることもあります。
セルフネグレクトは一人の問題ではなく、コミュニティ全体に影響を与えます。
周囲の人々が注意深く観察し、必要なサポートを提供することで、この問題を軽減することが可能です。
地域社会全体での理解と協力が求められます。
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セルフネグレクトに陥らないようにするには?
以下の項目に沿って説明していきます。
- 孤立させない
- SOSを発信させやすい環境を整える
- セルフネグレクトになりかけた人を責めない
孤立させない
セルフネグレクトを防ぐためには、孤立させないことが重要です。
私達にとって社会とのつながりはとても大切です。
つながりがあるからこそ、自己管理の意欲が高まり、生活の質を保つことができるのです。
社会から孤立すると、自己評価が低下し、日常生活を送る気力が失われます。
周囲とのコミュニケーションが足りないことで、自分の状態の変化に気づく人がいなくなります。
気づいてもらえるからこそ、必要な援助を求める機会があるのです。
地域の見守りサービスや友人との定期的な交流を持って、健康や生活の維持のための助けを得ていくことが大切です。
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SOSを発信させやすい環境を整える
セルフネグレクトを防ぐ方法として、SOSを発信しやすい環境を整えることが大切です。
それには、周囲のサポートが不可欠で、孤立感を軽減させていく必要があります。
人とのコミュニケーションが減少すると、自分の状態に気づきにくくなります。
気づかないので、助けを求めた方がいいのか?それも判断ができずに過ごすことになりますね。
日常的にできる対策方法
- 定期的に連絡をする。
家族や友人が安否確認アプリを利用して定期的に連絡を取り合うことで、異変に気づきやすくなります。 - オープンな対話を心がける。
友人や家族との会話の中で、感情や悩みを自由に話せる雰囲気を作りましょう。
誰かが本人のサインに気づくことができるかもしれません。 - 支援センターを活用する。
近隣の支援センターと連携し、困ったときにはすぐに相談できる体制を整えることも有効です。
SOSを発信しやすい環境を整えて、セルフネグレクトを防ぎ、それぞれが自分の健康と安全を守れるようにしていきましょう。
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セルフネグレクトになりかけた人を責めない
セルフネグレクトになりかけた人を責めないことは、重要な対策の一つです。
その理由は、「責めると、そのことでさらに孤立するから」です。
本人が自分の状況を受け入れにくくなってしまうのですね。
セルフネグレクトは精神的な問題や環境要因によって引き起こされます。
だから、本人が自分の状態に気づいていないことが多いです。
人から責められると自己否定感が増し、その状態になることを避けようとします。
そして、助けを求めたくても、助けを求めたくない・・本人の中で葛藤が起こってしまうんです。
以下の対策を心がけてみてください。
- 共感的に触れる
友人が生活に困難を抱えている場合、「大変だね、何か手伝えることはある?」と声をかけるなど。
(「どうしてこんなことになったの?」と責めないように注意。) - サポート体制の構築
周囲が協力し、無理なく支援できる環境を整えましょう。
定期的に連絡を取り合い、気持ちや状況の理解に努めましょう。 - 専門家の活用
必要に応じて、地域包括支援センターやカウンセリングサービスを利用しましょう。
この際も、「一緒に行こう」と優しく誘うなど、配慮しましょう。
このように、セルフネグレクトになりかけた人を責めない姿勢は、その人が回復するための大きな助けとなります。
生きづらさを抱えていたらカウンセリングを受けてみる方法もある
生きづらさを感じたら、カウンセリングを受けてみることも検討してみてください。
カウンセリングで専門家と話すと、自分の感情や状況を整理していくことができますよ。
改めて「セルフネグレクト」という言葉から・・
「セルフネグレクト」を直訳すると、「自分を無視する」「自分を放棄すること」です。
自分を一番大切にするのは、誰でしょう?
たとえ、大切な誰か(パートナーや、子どもや親など)がいたとしても、自分を最優先するのは、自分しかいません。
どんなに大切な人でも(親であれ子であれパートナーであれ)まず、「自分で自分を守るべき」なのです。
「自分を大切にするってどういうこと?」それがわからない方は・・
「どういう風にしたら良いのか、わからない」
そんな方もいらっしゃいますよね。
ぜひ、一度カウンセリング受けることをご検討ください。
カウンセリングでは、寄り添いながらお話をうかがいます。
「自分を大切にすること」は、あなたにとってどんな意味があるのでしょうか?
急がず、ゆっくり自分を掘り下げていきましょう。
他にも色々と思い出などがつながっているという方が多いです。
カウンセラーがしっかり寄り添いながら、一緒に意識を掘り下げていきましょう。
あなたの中で、何かが動き出すかもしれません。