あなたは、自分の「インナーチャイルド」を認識していますか?
「この状況って私のインナーチャイルドと関係しているのかな?」
この記事は、そんな疑問を感じている方のための説明ページです。
インナーチャイルドとは
インナーチャイルドとは、幼少期に傷つく経験(心または身体的に)から、傷が癒やされないままおとなになった状態を指します。
インナーチャイルドの原因
私達が生まれてから無事に育っていくために、備わっている本能のようなものが存在します。
動物とは違って、私達は赤ちゃんで生まれたとき、すごく無防備な状態で生まれてきます。
ご飯を食べる、排泄する、安心して眠ることー。
誰かに面倒を見てもらわないと、決して生きていくことはできない状態で生まれ落ちるのです。
大半の人が覚えてすらいない幼少期に、私達は何に囲まれ、どのような経験をしてきたのでしょうか?
つらい経験や、悲しいと感じたことなどが記憶の奥底に眠っているのかもしれません。
大人になった今の「生きづらさ」とそのことが関連しているのであれば、それが「インナーチャイルド」なのかもしれません。
インナーチャイルドとアダルトチルドレンとの違い
アダルトチルドレンは、今、「生きづらい」と感じるという状態のことを言います。
その原因となるものを探っていくと「インナーチャイルド」が傷ついた状態で存在することが気づくことができます。
カウンセリングでは、インナーチャイルドを癒していく作業を行います。
そのことで、アダルトチルドレンの「生きづらさ」が少しずつ改善されていきます。
\インナーチャイルドについて、こちらの記事も参考にしてください/
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インナーチャイルドが傷つくことで現れる6つの症状
インナーチャイルドが傷ついた人に起こりがちな症状について例を上げていきます。
①自己評価が低くなる
幼少期に問題のある環境で育った場合、インナーチャイルドが傷ついているかもしれません。
心が健全でいることが難しくなります。
その状態として、「自己評価の低さ」があります。
- 実際の自分の能力や価値を信じられない。
- 自分に自信がない。
- 褒められても、相手の言葉が信用できない。
自己評価が低い方には、このような傾向があるのではないでしょうか?
②人と交流するのをためらう
インナーチャイルドが傷ついた人の特徴として、自分の自然な要求が退けられてきたと感じているかもしれません。
そのような人は、知らないうちに自分を抑えつけて生きている癖がないでしょうか?
- 人との交流において、自分で自分に制限をかけてしまう。
- 他人の評価にとらわれて、自分らしさを発揮できない(萎縮してしまう)。
- 心からやりたいことに全力を注ぐことが難しい。
- 自分がやりたいことがわからなくなってしまう。
このような感覚があるという方は、インナーチャイルドが傷ついているのかもしれません。
③感情が乱れる
幼少期に精神的・身体的に虐待などの問題がある家庭で育った場合、対人関係がうまくいかないこともあります。
- どのように他人と接すると良いか?わからない。
他人とのコミュニケーションを取る際、話しかける方法、自分や相手の表情などを意識しすぎて自然に振る舞えない、、などと悩むかもしれません。 - 本音ではない状態を「演じる」こともあります。
悲しい表情を作ったり、寂しそうに振る舞ったりして相手に守ってもらおうとする。
逆に、攻撃的になったりするケースもあります。
これは、過剰に自己防衛したいという本能的なものからきます。 - 感情を表に出せない。
無感情、無表情になってしまうこともあります。
自分自身の感情が動かない、把握できないという症状もあります。
注目を浴びることができず、愛情が不足していると感じることで、このような状態に陥ります。 - 感情の抑揚が少ない。
心に傷を抱え、人の顔色を気にすることが続いた場合、他人を優先し続けている状態になります。
そのことで、自分自身の感情の変化に対して無関心・無頓着になりがちです。
傷ついたインナーチャイルドの方は、悲しさや寂しさ、怒りなどの感情を自分でも理解できないことも多いです。
その状態が普通(通常の状態)となっているので、自覚しにくいです。
④他者に依存する
傷ついたインナーチャイルドを持つ人は、他者に対して依存しやすくなることがあります。
過去の傷が癒えていないために、他者からの安心感や愛情を求める傾向があるからです。
依存の形は、いろいろあります。
- 感情的な依存
他人の愛情や承認を過度に求めてしまう。承認されたいという思いが強い。
「自分軸」を持てない(他人の価値観を探り続けてしまう)
他人から認められることで安心を得ようとする。 - 物理的な依存
傷ついたインナーチャイルドが慢性的な虚無感を感じると、その虚無感を埋めるために人や物に依存することがあります。
・アルコール依存
・買い物依存
・恋愛依存
これらの「依存症」も、インナーチャイルドが傷ついた人の行動の一つです。
また、「成功したい」という欲への依存もあります。
たとえば、「成功哲学系のセミナー」などに多額の費用をつぎ込むというケースです。 - 他者の意見や評価への依存
他人からの評価を得たい気持ちから、
・出世欲
・学歴コンプレックス
・他者と比較する考え方
・自分をよく見せたいと強く望む
これらの行動や発言も見られるかもしれません。
このように、あらゆる形での依存が存在します。
本人が、自分でも気づいていなかったり、依存だとわかりにくいこともあります。
まずは、自分の中で起こっている思考のパターンなどに気づいていくことが第一歩となります。
\他の行動パターン「試し行動」についてはこちらの記事を参考に/
⑤過剰な責任感を抱える
インナーチャイルドが傷つくことで、過剰な責任感を抱える症状が現れることがあります。
子供の頃に親や環境から求められた責任や期待に応えることが困難だった場合、成長してもその影響が残り、過度な責任感を感じることにつながります。
- 過剰な責任感
傷ついたインナーチャイルドは、他者の感情や問題を解決することで自分の存在価値を感じる傾向があります。
これが過剰になると、他者の責任を過度に感じ、自分の幸福や安定が他者に依存しているような状態になります。 - 過度な自己犠牲
傷ついたインナーチャイルドは、他者のために自分を犠牲にすることで愛や受容を得ようとします。
これが極端になると、自分のニーズや幸福を犠牲にし、他者の期待に応えようとする傾向が見られます。 - 過度なストレスと不安
過剰な責任感は、常に他者や状況に対して責任を感じることでストレスや不安を引き起こす可能性があります。
自分の限界を超えて責任を負いすぎることで、心身の健康に悪影響を与えることがあります。
⑥自己中心的になる
インナーチャイルドが傷つくことで、逆に自己中心的な行動が現れることがあります。
これは、過去の傷やトラウマが個人の感情や視点に焦点を当て、他者の視点や感情に鈍感になることが影響しているのかもしれません。
以下は、そのような状態に見られる可能性のある症状です。
- 感情の閉鎖
傷ついたインナーチャイルドは、感情の傷を保護するために感情を閉じることがあります。
感情を閉じることで他者の感情や観点に共感しにくくなり、自分中心的な行動が現れる可能性があります。 - 他者への無関心
過去の傷が深いと、他者の感情やニーズに無関心になることがあります。
自分の苦しみや欲望に焦点を当て、他者の存在や要望を度外視してしまった結果、自己中心的な行動となります。 - コントロールの欲求
傷ついたインナーチャイルドは、過去の無力感や制御不能な状況に対する恐れを感じています。
それが、コントロールを求めがちになってしまうのです。
これが、自己中心的な行動の一因となります。
これらの症状は、過去の傷を癒すプロセスを経ることで改善される可能性があります。
カウンセリングを通して他者の視点を理解し共感することができれば、自分中心的な行動を減少させることができるようになります。
より健康的な関係を築いていきましょう。
インナーチャイルドを癒す5ステップ
ステップ①:インナーチャイルドを見つける
インナーチャイルドを癒やすためには、まずはその存在を認識し、理解することが重要です。
- 内省と自己観察
過去の出来事や感情について内省してみましょう。
そのときの感情に焦点を当てます。
そして、それがどのように現在の自分に影響を与えているかを考えてみましょう。 - 感情の表現
インナーチャイルドの感情は、基本的には「非言語的」で表れます。
すごく曖昧な状態で、感覚的には「モヤモヤ」となにかがあるなぁ~というおっしゃる方が多いです。
それを表面化させるために、あなたにあったやり方を見つけましょう。
絵を描く。
日記を書く。
人に話す。
会話の相手に一つずつ質問してもらう。
このように、自分に合った方法を見つけてみてください。
これにより、無意識の深い部分にアクセスしやすくなります。 - 子供時代の写真や記憶の回顧
子供時代の写真を見たり、昔の日記や手紙を読んでみることで、過去の自分とのつながりを感じることができます。
これにより、傷ついたインナーチャイルドがどのような状態であったかを思い出す手助けとなります。 - セラピストや専門家のサポート
セラピストやカウンセラーは、傷ついたインナーチャイルドと向き合うプロセスをサポートするのに役立ちます。
セラピストの指導のもと、安全な空間で過去の経験や感情に向き合うことで、癒しのプロセスを始めることができます。
これらの方法を組み合わせて、インナーチャイルドを見つけ、理解することで、その傷を癒す一歩を踏み出すことができます。
ステップ②:傷ついたときの状況を思い出す
傷ついたインナーチャイルドを癒やすプロセスの一環として、傷ついた状況を思い出すことは重要です。
その方法についてのアドバイスを参考にしてください。
- 安全な環境で行う
傷ついた状況を思い出すことは感情的に難しいことかもしれません。
安全な環境で、自分が感じやすいと感じる感情に耳を傾けることが大切です。
セラピストやカウンセラーからのサポートを受けることをおすすめします。 - 感情を許容する
傷ついた状況を思い出すと、様々な感情が湧き上がってくるかもしれません。
恐れ、悲しみ、怒りなど、その感情を許容し、抑え込まずに受け入れることが重要です。
感情を表現するために絵を描いたり、日記を書いたりすることも役立ちます。 - 現在の自分との対話
傷ついた状況を思い出すと同時に、現在の自分と対話してみましょう。
過去の出来事がどのように現在の自分に影響を与えているのかを理解できるかもしれません。
自分に対して優しくなるための内省につながると一番良いです。 - 安全な状況への移行
傷ついた状況を思い出すことは、その痛みを再体験することになるかもしれません。
でも、それは癒やしの過程の一部です。
思い出すことで、現在の安全な状況に戻ることができると自分に言い聞かせましょう。
これにより、安心感や安全な場所へのアクセスができるようになります。
傷ついたインナーチャイルドを思い出すことは、その痛みに向き合い、癒しのプロセスを始めるための一歩です。
安心して行える範囲で行い、必要ならサポートを受けましょう。
そして、焦らずにゆっくりと進めていくことが重要です。
ステップ③:傷みを受け入れる
痛みを受け入れることは、インナーチャイルドを癒す重要なステップです。
その方法についてのアドバイスを参考にしてください。
- 感情を許容する
痛みや悲しみなどの感情は、しばしば避けたり抑え込んだりしようとすることがあります。
でも、これを敢えて表面化させて、言葉にしながら受け入れることが大切です。
感情を否定せずに、その感情が存在することを許容しましょう。 - マインドフルネスや深呼吸
痛みを受け入れるためには、現在の瞬間に集中するマインドフルネスや深呼吸の練習が役立ちます。
深い呼吸を通じて、痛みに対処する余裕を持ち、感情を受け入れることができます。 - 優しさと自己同情
自分に対して優しさを持ち、自己同情の感情を許容することも重要です。
過去の自分や傷ついたインナーチャイルドに対して、思いやりと理解を示しましょう。
自分を非難するのではなく、痛みを抱えた過去の自分を労りましょう。 - セラピストやサポートグループの利用
セラピストやサポートグループは、感情を受け入れ、それと向き合うためのサポートを提供してくれます。専門家の指導を受けることで、痛みを掘り下げ、理解し、癒すプロセスを進めることができますよ。 - 痛みに対する新しい視点
痛みに向き合うとき、その痛みに新しい視点を持つことが役立ちます。
過去の経験があなたを強くし、成長させた部分もあるかもしれません。
痛みから学び、成長する過程を考えることで、受け入れがしやすくなります。
痛みを受け入れることは、その感情に向き合い、癒しのプロセスを始めるための重要なステップです。
自分自身に対する思いやりと理解を持ちながら、ゆっくりと進めていきましょう。
ステップ④:負の感情をすべて出し切る
負の感情をすべて出し切ることは、インナーチャイルドを癒やす重要なステップです。
その内容は以下です。
- 感情を認識する
まず最初に、どのような負の感情が存在するかを認識しましょう。
怒り、悲しみ、恐れなど、どの感情が出てくるでしょうか。
それを理解・把握していきましょう。 - 感情を表現する
感情を表現するためには、言葉にしてみたり、絵を描いたり、書き出しましょう。
自分の中にある感情を外に出すことで、対処しやすくなります。 - 安全な環境で感情を体験する
負の感情を出し切るためには、感情を体験することが不可欠です。
感情を受け入れ、安全な環境でその感情に没頭することで、感情が解放されやすくなります。 - 身体の感覚を意識する
負の感情は身体と密接に関連しています。
感情に対応する身体の感覚に注意を払いましょう。
身体感覚を解放するために深呼吸やリラックスの練習を行いましょう。 - セラピストやサポートの利用
セラピストやサポートグループの存在は、感情の解放や受け入れをサポートしてくれます。
専門家の指導を受けることで、感情に対処しやすくなります。 - 感情を受け入れる意図を持つ
感情を受け入れることに対するポジティブな意図を持つことが大切です。
感情が過去の傷やトラウマから解放され、癒されるプロセスに向けた一歩と捉えましょう。
負の感情を出し切ることは、過去の傷やトラウマからの解放を促進し、インナーチャイルドの癒しに寄与します。
感情に向き合うことで、より健康的で成熟した自己へと進む手助けとなります。
ステップ⑤:①~④を繰り返す
私達は、日々、たくさんのことを考え、生き方の癖に基づいて行動するというパターンを繰り返しながら暮らしています。それは、その人の「癖」となっているとも言えますね。
私達が「インナーチャイルドを癒やしたい」と思うとき、これらのパターンや癖に気づくことがとても大切です。
長い年月をかけて、私達は
- 生き方の癖
- ものの考え方
- 価値観
- 常識
- 世間体
いろんなものを身につけて、「これが正しい」と思ったものを選んで生きてきました。
インナーチャイルドは、もしかしたら違うものを選びたかった。
でも、実は違う選択を「強制されたり、説得されたり」してきたのかもしれません。
私達には、身につけた習慣や癖があります。
その中で、
→「改善した方がいいこと(やめた方がいいこと)」
→「変えた方が楽になること」
それらに気づき、変えていくことが大切です。
このステップは時間がかかります。
だからこそ、「完璧主義にならずに」やっていきましょう。
取り組むことそのものを、「楽しみながら」やることがコツです!
カウンセリングでは、楽しく取り組むコツをお伝えしています。
\私自身もアダルトチルドレンでした!参考に/
実際のアダルトチルドレンのカウンセリングの様子
▼(初回〜8回目まで)が全てご覧いただけます
インナーチャイルドを癒す4つのメリット
自分の気持ちを正直に伝えられる
幼少期に抑圧された感情や傷が回復すると、自由に自己表現できるようになります。
インナーチャイルドが癒やされると、無意識に自分を誰かと比較したりしなくなります。
また、他人と比較して劣等感を感じることもなくなります。
自分に自信がもてるので、他者との関わりがしやすくなります。
つまり、自由に自己表現ができる、自分の正直な気持ちを自分でも把握できる。
自分の思いを率直に人に伝えることができるようになります。
ネガティブな気持ちを手放せる
ネガティブな気持ちは、過去のトラウマや否定的な信念と関係があります。
インナーチャイルドが癒やされると、それらの否定的な信念を手放した状態となります。
だから、自己を受け入れることができるようになった状態です。
その状態だと、自己肯定感が上がり、ポジティブな思考が育まれ、気持ちが豊かになっていきます。
今まで頭の中で繰り返して考えていた「負のループ・ネガティブの連鎖」を手放すことができます。
やりたいことに全力を尽くせる
インナーチャイルドが癒やされたら、自己肯定感があがります。
今までは、過去のトラウマや否定的な信念が出てきたかもしれません。
インナーチャイルドが癒やされていけば、自己を受け入れる力が強化され、ポジティブ思考へと変化していきます。
自分自身を信じる力。
言葉で詳しく説明はできないかもしれません。
でも、それは本人にとってゆるぎのない信念となっているのでしょう。
そのような信念が心の根底に流れていれば、自分を信じて進むことができるようになっていきます。
自分を好きになれる
幼少期の心の傷が癒やされる。
今までは、癒やされないインナーチャイルドのせいで、過去のトラウマや否定的な信念に邪魔されていました。
でも、それらがなくなると、自己を受け入れる力が強化されます。
過去の傷ついた経験や、否定的な思いや思い込みが解放されます。
その状態になれば、自己肯定感が上がり、ポジティブな思考がどんどん広がっていきますよ。
自分自身を好きでいられると、たくさんのポジティブなエネルギーを感じることができるようになります。
まとめ|インナーチャイルドを癒して症状を和らげましょう
いかがでしたか?
この記事では、インナーチャイルドが傷ついた状態、またその回復後にどのように変化するのか?などについて述べました。
私達は生まれてから、両親やきょうだいという家族という少人数のコミュニティを経て、学校での生活を経験し、社会へ出て自立するという道へと進みます。
子供の頃、私達は、「大人の人が言うことだから正しい」「大人が言うことだから守らなくては」
そのように感じて生きてきました。
でも、本当にそうだったのでしょうか?
あなたが今、社会に出て「生きづらさ」を感じているのなら・・。
その「モヤモヤ」と浮かび上がった違和感の中に、幼少期に傷ついた経験が含まれるかもしれません。
カウンセリングでは、その「生きづらさ」の原因を探しながら、癒し方を模索し、練習していきます。
人それぞれ、パターンが違います。
たくさんのケースがありますが、じっくりと自分自身の「インナーチャイルド」と向き合い続けてみてください。
インナーチャイルドを癒していくことで、「真の自分らしさ」を解放していきましょう!